愛知県半田市の矢勝川沿いのヒガンバナが一面に咲いていました。
「ごんぎつね」も一緒に遊んでいるかのような長閑な光景です。
新美南吉の生家があるところです。
改めて、南吉の童話のごんぎつねの愛らしさを感じました。
ごんぎつねは、ある日、兵十が病気のお母さんに食べさせようとしたウナギを、そうとは知らずにいたずらで盗んでしまいました。
そのつぐないに、毎日山の恵み(栗や松たけ)を、こっそり兵十の家に届けていました。
兵十はごんぎつねが届けてくれているとは気づかずに、ごんを火縄銃で打ってしまい、後悔するのです。
南吉は、ごんぎつねを通して、人のもつ両面の気持ちや姿を描いているように思いました。
自分のさまざまな両面の思いを受け入れたいという、若き日の南吉だったかもしれません。
(南吉は29歳の若さで病気で亡くなっています)
だから、人はごんぎつねに愛らしさを感じるのかもしれない、そんなことを思いながら帰ってきました。
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