こんなに大きな桑の木があったんだね。
子どもの頃に遊んだ桑畑の桑の木は
もっと背が低かったよね。
でも、どどめ(桑の実)は同じ味だった。
すっぱすぎず、甘すぎずおいしかったよ。
私の実家では養蚕はしていなかったけれど、
どどめ(桑の実)はおいしいよ、と
母に教えてもらって食べた記憶がある。
私のふるさとである、埼玉県の小川町は、
絹、和紙、清酒、建具の町でした。
母は養蚕や酒造りこそしなかったけれど、
家業の和紙づくりをし、山の草刈りをし、
耕運機で田畑を耕し、豚の飼育もしていた。
おまけに父が始めて失敗した事業も手伝っていた。
母は確か公務員の娘で、働いた経験もなく
嫁いできたのに、よくやってきたよね、と
今さらながら思います。
少し遅れた母の日に、なぜか桑の実から、
亡き母への感謝の気持ちに繋がっていきました。
私も草刈りが好きになってよかった、と
そっと伝えました。
*七十六でまだ働ける楽しさよ
鎌も光れり鍬も光れり
(母の短歌らしきものです)
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